3D石器形態研究:目的/ Aim

目 的背 景研究計画
展 望研究組織

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 後期旧石器時代は、現代人がユーラシア・オセアニア各地に拡散した人類史上の画期であり、日本列島に人類の居住痕跡が多数残される時代である。この時代を考古学的に研究するための基礎資料は石器であり、これまで技術・機能・運用などについて多様な研究が行われてきた。

近年、その進展がめざましい三次元計測は、石器を、本来の複雑な立体形状そのままに計測・記録することを可能にした。新しい技術・方法は従来困難だった属性情報の取得と分析に道を拓き、石器研究の礎となる形態研究に大きな変革をもたらすことが期待される。

本研究では、すでに実用化した石器の高精度三次元計測を既報告資料に対し集約的に適用し、これまでにない三次元形状データの収集を進めるとともに、後期旧石器時代の生活・技術・文化の研究に資する示標の把握、あらたな分析方法の確立を目的とする。実資料の分析を通じて把握される各種三次元形態示標は、異なる遺跡・石器群への適用と復元実験製作資料との比較を通じて有効性が検証され、洗練化される。この過程を通じて、これまで蓄積されてきた多量の考古学資料に新たな学術的価値を付与し、あらたな研究分野を構築することも本研究の目的の一つである。


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